Energy Storage Summit Japan (ESSJ) 2019 コンファレンス開催報告
2019年6月5日 東京国際フォーラム ホールD7
世界10カ国、120名を超えるエネルギー貯蔵業界、および関連ビジネスのエキスパートが東京国際フォーラムに集結。
今年で第6回目となるエネルギー貯蔵をテーマとした国際会議「エナジー・ストレージ・サミット・ジャパン(ESSJ)」2019を6月5日(水)東京国際フォーラムで開催いたしました。
日本においては、11月に最初のFIT電力期間が終了するタイミングとなり、蓄エネルギーに対する注目が高まる中での開催となりました。今年は、4つのセッションとパネルディスカッションが行われ、大変内容の濃いプログラムとなりました。
毎年恒例のセッション「エネルギー貯蔵の枠組み:国際比較」では、ドイツ・エネルギー貯蔵協会のU. ウィンデレン氏によるヨーロッパ諸国におけるエネルギー貯蔵の法的枠組みを発表。オーストラリアにおけるエネルギー転換の取り組み、また日本からは「蓄エネルギーと分散型エネルギーリソースの最適活用」をテーマに経産省資源エネルギー庁江澤氏により発表されました。
来場者の高い関心を集めたのは、セッション2「移動手段としての自動車からE- モビリティへ」でのカナダPeak Power社COO, M.サックス氏の「V2G技術が経済に与える利益」、そしてセッション3「エネルギー貯蔵はシステムへ:ITの役割」でのモイクサ・テクノロジー社CTO, C.ライト氏の「蓄エネのIT向上、AIが蓄エネルギー分野にもたらす価値」、そしてセッション4「エネルギー貯蔵はシステムへ:テクノロジー」でのClimeon社CTO, J. カートハウザー氏の「創エネと蓄エネ:80°~120°Cの温水利用」でした。
最後の発表を行った東京大学先端科学技術センター 杉山教授による「再生可能燃料のグローバルネットワーク」は、最も効率のよい場所で再生可能エネルギーを発電・貯蔵、それを水素に変換して日本に持ってくるという大変ユニークな発想が来場者から最も多くの興味・共感を得ていました。
とりわけEモビリティをテーマにしたセッションでは、クルマが蓄エネルギー装置としての役割を担い、将来の社会インフラの中で、移動手段としての役割にとどまらない可能性とビジネスチャンスを持っていることが明らかにされました。
来場者数は120名を超え、全世界10カ国から製造業を筆頭に電力・ガス事業社、自動車産業、総合商社、政府・地方自治体、金融、研究機関、蓄エネ団体、コンサルティング会社などからの管理職クラスの人々が集まりました。
最後に、Peak Power社COO, M.サックス氏のコメントをご覧ください。
“From my perspective the event was run impeccably and was extremely useful to our corporate goals. We made a number of very critical international connections thanks to this event, so I am very grateful.”
「ESSJ2019は申し分のないイベントであり、私たちPeak Power社が目指す目的に大変役立ちました。このイベントを通じて、たくさんのとても重要な方々とのコネクションができたことを心から感謝しています。」
ESSJ2019のポストショー・レポートは ⇒こちら。
ESSJ2020は2020年6月24日(水)イイノホール(東京都千代田区)にて開催予定です。
ぜひご来場ください。